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4月学習会が開催されました!

社会的養護の退所後支援―孤独を受け止めるとは―

NPO法人village学習会
・場所:児童養護施設いわつき 会議室
・日時:2011年4月6日 PM6:00~PM8:30


 メンバーは理事3人、里親・里子に詳しい研究者・ジャーナリスト、場所をお借りした児童養護施設いわつきのスタッフからも、3人ご参加いただき、計8人での濃密なトークの時間となりました。

① DVD上映
・「追跡AtoZ ずっと家族がほしかった~親なき子たち1年の記録~」(2011年1月8日(土)、NHK総合PM10:20~10:49放映)


 社会的養護の中で暮らした一人の女性が、自分を施設に預けた母親と再会する過程を追ったドキュメンタリーです。施設を出た後、親を頼れず、不安と孤独を抱え社会で生きる若者の姿、そして同じ立場・同じ目線で支える「NPO法人日向ぼっこ」の活動の模様が描かれます。
 「どうして私を育ててくれなかったのか」たったひとつ貰ったぬいぐるみを通じて幾度も幾度も母に問いかけた気持ち。再会は和解ならず、受け止めてもらえない気持ちを抱えたまま生き続ける女性を、「日向ぼっこ」の渡井さんが寄り添い支えています。

 自分が社会的に良くないとされることをしていても、誰も悲しんでくれない。自分がいいことをしていても、誰も喜んでくれない。

 映像の中で「日向ぼっこ」の渡井さんの語ったこの言葉は、施設を退所した若者の「孤独」を訴える悲痛な叫びが、受け止められることのないまま社会の中に埋没している現実を伝えています。

② フリートーク

 施設退所後の若者を支える活動(アフターケア)はNPO法人villageの柱の一つとなります。DVDへの感想を参加者がそれぞれ述べる中で、活動における課題の一つの側面が少しだけ見えてきたように思えます。
 今回の学習会では、退所後の親子関係への支援が焦点となりました。施設生活を体験した立場から、施設スタッフの立場から、里親・里子との関わりを持つ方から多くの意見が出され、短い時間でしたが実り多い会でした。

<参加者の感想から>
・社会に出た後で親との関係に悩む時、寄り添ってくれる人がいることが大切。誰にも頼れない人が「日向ぼっこ」のように支えてくれる場に来る。
・親もまた支えが必要な人。子どもの頃に虐待を受けていた人もいる。子育てを支える環境があれば、親も孤独にならなかったのではないか。
・今行っているアフターケアでは同窓会と個別の連絡が主。「日向ぼっこ」のようなサロンの活動が必要。
・施設でもアフターケアをしているが、苦しんでいる子が来れていない、潜在してしまう状況があるだろう。
・親との関係作りについて、施設にいる間、どれだけのことができるかが勝負。
・親との関係に苦しみながらも、子ども達は幸せになるためにどうしたらいいかを自分に問い、そして幸せをつかみ取っていく。
・自分自身を振り返る、意味づけする作業には終わりがない。そして、静かな痛みが残り続けるのだ。


 親との関係を絶たれ、愛を受ける体験からどれだけ切り離されたとしても、愛する・愛される人でありたいという根源的な健やかさを失うことは決してありません。だからこそ、自分を施設に預けた親に、繰り返し問い続けるのです。そして、寄り添いあい、ともに歩んでいける人が必要なのです。「日向ぼっこ」で活動する渡井さん、そして支えあう若者たちは、理屈抜きに、そのことを肌で感じているのではないでしょうか。


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theme : 子どもの居場所
genre : 福祉・ボランティア

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